高齢化社会の進展とともに、介護業界の需要はますます高まっています。
求められている一方、上がらない介護報酬…増え続ける事務仕事…減り続ける人材…等々ケアマネ一本で働くことに不安があると思います。
そこで今回は、ケアマネージャーと相性の良いダブルライセンスとして、オススメの資格を5つご紹介します。それぞれの資格との相乗効果や、資格取得後の収入について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください！
ケアマネと一緒に持つと副業や独立の際に役に立つ資格に注目してまとめました！
1. ファイナンシャルプランナー（FP）
FPは、個人のライフプランに合わせた資産形成や保険、税金などのアドバイスを行う専門家です。高齢者になると、年金生活への不安や相続問題など、様々な金銭面での悩みを抱える人が多くなります。
ケアマネージャーとして培った高齢者への理解と、FPの持つ専門知識を組み合わせることで、より包括的な支援を提供することができます。具体的には、以下のようなことが可能になります。
- 老後の生活資金に関する相談
- 相続対策
- 介護保険制度を活用した金銭管理
- 認知症患者への財産管理支援
さらに、FP資格を活かして、介護に関するセミナーや個別相談会を開催することで、地域住民への貢献度を高めることもできます。
FP資格取得のメリット
- 受験勉強だけで比較的短期間に取得可能
- 独立開業やFP事務所への就職も可能
- 副業として活動することもできる
FP資格取得後の収入と収入源
- フリーランス：年収300万円～
- 副業：月収数万円〜
FP資格の取得方法:
複数の民間団体が実施しているFP技能検定に合格する必要があります。
勉強方法は通信講座一択です。スキマ時間を活用して勉強していきましょう。
ケアマネ×FP：オススメ度★★★☆☆
FPとしての働き方で参考になるサイトはこちらです。
副業で行うとなれば高齢者やその家族へのコンサルタントが主な収入になるのではないでしょうか。そうなると注意してほしいのは同じ相談を生業にする職業という事です。
ケアマネとしてのしての可不可・FPとしての可不可の線引きをハッキリしなければなりません。
FPを職業としてどこまで見れるかが稼げるポイントになってきます。資格ホルダーにならないようにしましょう！
2. 行政書士
行政書士は、許認可申請や各種手続きに関する書類作成や相談を行う専門家です。高齢者は、介護保険制度の利用手続きや成年後見制度の利用など、様々な行政手続きに関わる機会が多くなります。
ケアマネージャーとして培った高齢者への理解と、行政書士の持つ専門知識を組み合わせることで、以下のようなサポートを提供することができます。
- 高齢者の身元保証
- 成年後見制度の利用手続き
- 遺言書の作成
- 各種書類の作成・提出
行政書士資格を活かして、介護に関する行政書士事務所を開業したり、ケアマネジメント事業所と連携してサービスを提供したりすることもできます。
※以下の記事でも詳しく載せています！
行政書士資格取得のメリット:
- 試験に合格すれば独立開業が可能
- 副業として活動することもできる
- 安定した収入を得られる
行政書士資格取得後の収入:
- フリーランス：年収300万円～無制限
- 副業：月収数万円〜(単発で10万円〜)
行政書士資格の取得方法:
行政書士試験に合格する必要があります。
独学でも取得される方もいますが、仕事をしながらの取得となると、普段関わりの薄い業界なので困難を極めます。勉強方法は通信講座一択です。スキマ時間を活用して勉強していきましょう。
詳しくはこちらの記事で解説しています。↓
ケアマネ×行政書士：オススメ度★★★★★
ケアマネ行政書士の働き方として参考になるサイトはこちらです。
ケアマネが行政書士を副業として行う場合、主な業務は手続き代理業務や成年後見人の就任が主な業務となるでしょう。また相続関係の手続きも代行できるので、高齢者やその家族と関わりの深いケアマネージャーは相性が抜群と言えます。
活動の時間が平日になるので本業のケアマネとの調整が必要な人もいますが、平日休みの職場を選べれば稼げる幅は大きいですし、成年後見での収入の安定も見込めます。
介護業界での横の繋がりがあれば成年後見の相談も多く来そうですよね。副業というより、独立して職場のしがらみなく働く方が更に稼げそうです！
3. 社会保険労務士
社会保険労務士は、社会保険や労働保険に関する手続きや相談を行う専門家です。介護事業所は、従業員の社会保険や労働保険の手続きに悩むことが多々あります。
ケアマネージャーとして培った介護事業所への理解と、社会保険労務士の持つ専門知識を組み合わせることで、以下のようなサポートを提供することができます。
- 社会保険・労働保険の手続き
- 労務管理に関する相談
- 助成金の申請
- 労働トラブルの解決
社会保険労務士資格を活かして、介護事業所向けのコンサルタント業務を行ったり、社会保険労務士事務所を開業したりすることもできます。
社会保険労務士資格取得のメリット:
- 試験に合格すれば独立開業が可能
- 安定した収入を得られる
社会保険労務士資格取得後の収入:
- 正社員：年収600万円～800万円
- フリーランス：年収400万円～無制限
社会保険労務士資格の取得方法:
社会保険労務士試験に合格する必要があります。
勉強方法は通信講座一択です。試験の難易度はケアマネの比じゃありません。スキマ時間を活用しつつお金をかけて勉強するのが効率的です。
ケアマネ×社会保険労務士：オススメ度★★★★☆
ケアマネ社労士としての働き方として参考になるサイトはこちらです。
ケアマネは利用者だけでなく地域の介護事業所との関わりも多く持てるので、ケアマネと社会保険労務士の相性は抜群です。ただ、副業として働くには、行政書士より時間管理が難しくなることが想定されます。ケアマネ社労士として働く場合には独立することをオススメします！
コンサルタント業であるので、ケアマネの実務としっかり線引きして働けるのも魅力です。独立志向をお持ちの人はぜひ取ってもらいたい資格になります！
4. 中小企業診断士
中小企業診断士は、経営に関するコンサルティングを行う専門家です。介護事業所は、経営に関する悩みを抱えることが多々あります。
ケアマネージャーとして培った介護事業所への理解と、中小企業診断士の持つ専門知識を組み合わせることで、以下のようなサポートを提供することができます。
- 経営戦略の策定
- 財務管理
- 人事労務
- マーケティング
中小企業診断士資格を活かして、介護事業所向けのコンサルタント事務所を開業したり、介護事業団体の顧問を務めたりすることもできます。
中小企業診断士資格取得のメリット:
- 試験に合格すれば独立開業が可能
- 安定した収入を得られる
- 社会貢献度の高い仕事ができる
中小企業診断士資格取得後の収入:
- 正社員：年収700万円～1000万円
- フリーランス：年収500万円～無制限
中小企業診断士資格の取得方法:
中小企業診断士試験に合格する必要があります。
試験の難易度は高いので働きながらの取得となると通信講座で効率的に学ぶことをオススメします。
ケアマネ×中小企業診断士：オススメ度★★★☆☆
ケアマネ中小企業診断士としての働き方として参考になるサイトはこちらです。
地域の介護事情を広く知ることができるケアマネージャーは介護事業所の経営面でのサポートも、中小企業診断士の資格があればより上手くコンサルタントができるかもしれません。
中小企業診断士としての営業力も求められるので収入を確保するためにはコンサルタントした時のメリットをハッキリさせておくことが大切です！
5.社会福祉士
社会福祉士は、高齢者や障がい者、子どもなど、社会的に弱い立場にある人々を支援する専門家です。ケアマネージャーとして、介護保険制度に基づいたケアプランの作成や介護サービスの利用支援を行う中で、利用者の方の様々な課題に直面することがあると思います。
そんな時に、社会福祉士の資格を持っていれば、以下のようなより深い支援を提供することができます。
- 心理社会的支援：介護によって生じる不安や孤独、喪失感などの心理的な問題に寄り添い、心のケアを行います。
- 権利擁護：虐待や詐欺などの権利侵害から利用者の方を守り、自己決定支援を行います。
- 地域資源との連携：医療機関や福祉施設、ボランティア団体など、様々な地域資源と連携し、包括的な支援体制を構築します。
- 制度相談：介護保険制度だけでなく、年金制度や生活保護制度など、様々な社会福祉制度に関する相談に応じ、適切な制度利用を支援します。
社会福祉士資格を活かして、介護老人保健施設やグループホームで相談員として働いたり、地域包括支援センターで相談業務を行ったりすることもできます。
社会福祉士資格取得のメリット
- 国家資格であり、安定した仕事に就ける
- 社会貢献度の高い仕事ができる
- 幅広いキャリアパスがある
社会福祉士資格取得後の収入
- 正社員：年収400万円～600万円
- フリーランス：年収300万円～無制限
社会福祉士資格の取得方法
まず受験資格を得る必要があります。受験資格には4年制大学を出た場合以外は、実務経験が必要となります。
受験資格を持って国家試験に合格すると取得できます。難易度も高めなので通信講座での勉強をオススメします。
ケアマネ×社会福祉士：オススメ度★★★★☆
取得方法が複雑となっているので星４つですが、取得できれば最強ダブルライセンスの１つとなります。単なる相談業務だけでなく、成年後見人にもなることのできる資格でもあるので、是非とも目指してみてください！
広く言えば同じ福祉のジャンルの資格になります。相談業務における信頼の向上にも繋がると思います！！
まとめ
以上、ケアマネージャーと相性の良いダブルライセンスについて紹介しました。それぞれの資格との相乗効果や、資格取得後の収入について詳しく解説しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
ケアマネージャーの資格を活かして、さらなるスキルアップを目指したいと思っているあなたにとって、ダブルライセンスはキャリアアップの選択肢の一つとして有効です。
ご自身のキャリアプランや興味に合わせて、最適な資格を選んでみてください。
ダブルライセンスはケアマネとして長生きするためには必須になるでしょう！
支援の幅を広げて更なる飛躍を目指しましょう！
